●初めてのエアロバー●

トライアスロンをイメージする時、まず最初に思い浮かぶのが、上体を深く前傾させたエアロポジションでバイクに乗る姿ではないでしょうか。



バイクについているエアロバーはトライアスリートのシンボルのような存在。
ロードバイクもエアロバーを付けることでトライアスロンバイクに変身します。
ここでは、これからエアロバーを取り付けたいという方のために詳しく解説していきます。

なぜエアロバーをつけるの?
エアロバーについての競技規則
エアロバーの種類
エアロバーのセッティング方法
ご注意!


<なぜエアロバーをつけるの?>
トライアスロンには、基本的に自分の力だけで走らなければならないという考え方があります。 そのため、前を走る人の後ろについて空気抵抗を軽減するドラフティングが禁止されています。
(オリンピックや日本選手権などのドラフティングが認められたエリートレースは除く) JTUトライアスロン競技規則 バイク(自転車) 
<ドラフティングルール>
http://www.jtu.or.jp/kyougikisoku/rule.html

単独走行で大きな障害となる空気抵抗はできるだけ減らしたい。
そこで考案されたのがエアロバーです。
DHバー(スキーのダウンヒル(DH)のような姿勢を取ることから)や、TTバー(自転車のタイムトライアル(TT)競技で使われることから)とも呼ばれます。
エアロポジションをとり、深い前傾姿勢を保つことで、懐に入ってくる空気の抵抗を軽減させるのです。


<エアロバーについての競技規則>
  日本国内のトライアスロンレースの多くを主催、主管するのはJTU(日本トライアスロン連合)、また、そこに加盟しているる各都道府県の団体です。
競技はJTUが定めた競技規則に従って行われます。

日本選手権やエリート部門のドラフティング許可レースでは、「エアロバーが、ブレーキレバーの先端をつないだ線を越えないもの」と規定されています。
トライアスロンの競技規則について(JTU競技規則より抜粋)
1.バイク(自転車)
http://www.jtu.or.jp/kyougikisoku/rule.html

 
エイジグルーパーの部門、一般の選手のエアロバーについてはエリートの部のような規定はされていませんが、各大会ごとに設けられるローカルルールがありますので、エアロバーについての規定がある場合はそれに従わなければなりません。

特に、山岳コースでアップダウンの多いレースの場合、エアロバー禁止区間が設けられる場合があります。
出場される大会のルールを必ずご確認ください。 



<エアロバーの種類>
エアロバーにはさまざまな種類があります。まず目に付く大きな違いは、突き出しているエクステンションバーの曲がり方ですね。


●エクステンションバーの種類



これらは代表的な種類です。
ご自身のポジションやエアロポジションの捉え方によって最適なバーは変わります。

下の2枚の画像をご覧ください。


     Sベンド


     SKIベンド



Sベンドは手首の上側が伸びて、こぶしが下を向いています。
小指側で引くような力の入れ方になり、ハンドル位置がサドルよりも低いポジションの場合は、このようなSベンドが握りやすくなります。


PROFILE DESIGN T2+アルミ



SKIベンドは手首がまっすぐで、こぶしが前を向いています。
ハンドル位置がサドルと同じくらいの高さのポジションの場合、また、エアロバーを少し上向きに取り付ける場合はSKIベンドが握りやすくなります。
人差し指側で引くような力の入れ方になります。


PROFILE DESIGN T4+アルミ



他にも、様々な角度のエアロバーがあります。

ドロップベンドは、1本のエアロバーにいろいろ角度をつけることにより、握り方を変えられるという利点があります。
ドロップしている部分を握れば、Sベンドに近い握り方ができ、
先端はSKIベンドのような握り方ができます。


PROFILE DESIGN T3+アルミ



また、SKIベンドには、2段階で曲がっているものや、角度の浅いものもあります。

2段階で曲がっているものは、より上の部分を持つことで楽なエアロポジションがとれ、肘を引いて少し手前を持つことで、引く角度を変えることができます。


PROFILE DESIGN T1+アルミ




浅型のSKIベンドは、ストレートに近いけれども先端が浅く曲がっているので、戦闘的なポジションがとれて、なおかつ若干手前に引くことができます。


PROFILE DESIGN T5+アルミ



 
自分にとって最適なのはどのタイプ?

自分にとってどの形状のバーが合っているのか?種類が多くて迷ってしまいますね。
そんなときはバイクの乗車姿勢、ポジションで、ある程度絞り込めます。

ご自身のバイクポジションは、1〜6 のどれに当てはまりますか?

・サドルとハンドルの高さの差
ハンドル位置がサドルよりも低く、その落差が大きい
ハンドル位置とサドル位置にそれほど差がないか、ほぼ同じ

・サドルの前後位置
サドル位置が前寄りにある前乗りポジション
 (シートピラーを前乗り用に変えていたり、サドルを前寄りに移動させている場合)
サドル位置がノーマルなロードポジション
 (シートピラーがサドルの中央付近にある場合)

・エアロポジションのとらえ方
より速く前へ進むためのポジションとしたい
より楽に乗るために選択できる一つのポジションとしたい
 

大まかな区分ですが、おすすめのタイプがこちら。
1+3+5…ストレートベンド、Sベンド、角度の浅いSKIベンド
1+3+6…SKIベンド、Sベンド
1+4+5…ストレートベンド、Sベンド、角度の浅いSKIベンド
1+4+6…Sベンド、SKIベンド
2+3+5…SKIベンド、Sベンド
2+3+6…SKIベンド
2+4+5…SKIベンド、Sベンド
2+4+6…SKIベンド

※あくまでも目安です。選択の際の一助になさってください。

 

●エクステンションバーがついている位置も重要です!
エクステンションバーが、ハンドルの上についているのか、ハンドルの下についているのか、この違いによっても、ポジションが大きく変わります。




ハンドルの上にエクステンションバーがついているタイプ

PROFILE DESIGN T1+カーボン

ハンドルよりもエアロバーが高い位置にあるので、より高い位置でエアロポジションをとりたい方におすすめです。
また、ハンドルとパッドの間に隙間ができるので、上り坂などでハンドルの上側を持つことができます。
ハンドルが低い位置にある場合や、少し高めのエアロポジションを作りたい場合はこのタイプが使いやすいですが、もともとハンドルバーが高めのセッティングの場合は、エアロポジションがより高くなり、上体が起きてしまうので、空気抵抗を軽減しにくくなります。

 

ハンドルの下にエクステンションバーがついているタイプ

PROFILE DESIGN V2+アルミ

ハンドルよりもエアロバーが低い位置にあるので、空気抵抗を軽減し、より低い位置でエアロポジションをとりたい方におすすめです。
特に、ハンドルがサドルと同じか、少し高めのセッティングの方は、このタイプを使うことで、エアロポジションを低めにすることができます。
ただしハンドルバーとパッドの間の隙間が狭いため、ハンドルの上側は少し持ちにくくなります。
また、低いエアロポジションは不安定になりやすく、長時間維持することが難しいので、初心者の方やロング志向の方にはあまりお勧めできません。


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初めてエアロバーを取り付ける場合は、イメージが湧きにくいかもしれませんが、ご自身のバイクポジションや、乗り方などを考え合わせて選んでみてください。
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<エアロバーのセッティング方法>
エアロバーが決まったら、いよいよバイクに取り付けます。必要な工具(ネジ穴に合ったもの)とグリスを準備します。

カーボンバーの場合は締めすぎて割れてしまうことを防ぐため、トルクレンチのご使用をおすすめします。

まずはノーマルに、エアロバーを地面と平行に取り付けます。

そして、突出しの長さ、握る部分の左右の角度、パッドの前後位置や角度を調整します。
ローラー台がある場合は、セットしてフィーリングを確かめます。


上体と上腕、上腕と前腕の角度が90°くらいになると力が入れやすくなりますが、サドルとハンドルの位置関係には個人差がありますので、すべての方に当てはまるとは限りません。
力が入れやすく、握りやすいポジションを、少しずつ動かしながら探してみてください。





エアロバーは前後に調整可能、握る角度やパッドの位置も調整可能です。
(メーカーやモデルにより調整位置、角度は異なります)





パッド下の台座には位置調整用のネジ穴がいくつか空いています。
(メーカーやモデルによりネジ穴の数は異なります)



前後、斜めに調整可能です。(メーカーやモデルにより動かせる範囲は異なります)
できるだけ肘に近いところに持ってくると安定します。



高さ調節用キット(プロファイル・デザイン専用)もあります。


PROFILE DESIGN エアロバーブラケット ライザーキット


【ご注意!】
エアロポジションで走るときはブレーキから手が離れるため、とっさの時ブレーキ操作が遅くなります。
市街地、信号や交通量の多い道路などでの使用は非常に危険です。
エアロバーは、交通量が少なく、見通しの良い道路でのご使用をおすすめします。
特に初めてエアロバーをお使いになる場合には、スピードを抑え、片手ずつ様子を見ながらご使用ください。



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