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no.017 ★★★全日本トライアスロン皆生大会完走記  2004.7.18 by Jinno
 
 
今年もこの日がやってきた。昨年出場したのが昨日のことのように思える。今年も例年通りの練習量のため、目標そのものも例年と変わりない。1年を通して同じリズムなためどうしてもこうなってしまう。大会終了後は来年こそタイムアップするぞと言う意識が芽生えるのだが、冬を迎える頃にはすっかり忘れていて、参加通知がくる頃には今年も同じだなと自問している自分がいる。それでもここ4年は連続して皆生のスタートラインに立っている。それだけでもすごいじゃないかと自分で納得し、出るからには完走し、今年で9回目の出場となる皆生大会を満足できるレースにしたいという気持ちが湧いてくる。

今年も家内と一緒に出場するため、何かと準備が大変だ。忙しい時期にバイクの整備や出場へ向けての準備をしなければならない。こと自分のことになると後回しになってしまいがちで、レース中のトラブルが心配だ。仕事柄、バイクトラブルでリタイヤなんて恥ずかしくて絶対避けなければならない。と、準備も慌ただしく、両親、子供を伴って前日に現地入りとなった。
今年はチームガナスからも沢山参加しているし、応援も多い。総勢21名も皆生入りしている。レース中も仲間とすれ違うことでとても元気づけられるし、応援してくれる仲間やゴールで待ってくれる家族がいるということは過酷なレースに向かう選手にはとても勇気づけられる要素なのだ。

前日は大会受付、説明会がある。いやがおうでも大会への気持ちは高まってくるのだが、この緊張感がたまらなく快適とも言える。そして、ゼッケンの取付や補給など明日への準備を整えていく。今年は梅雨も短く、既に猛暑となっているので、この調子だと皆生大会の最大の難関である暑さとの戦いになると予想される。あぁ、こわい…。さて明日はどんな一日になるのだろうか。

ところが大会当日は雨模様、よかったけど雨はもっと嫌だからとても複雑な気持ちになる。雨対策は全く考えていないのだ。昨年はスタート前の雷で恐怖のスタートだったが、今年はそれはない。スタート前も雨が降ることなく準備を進めることができた。早朝から着々と準備したため、時間が余る。体育館で家内とチーム員と待機していたが、うっかり居眠りし、とても体が重くなってしまった。

スタート地点までは少し離れているため歩いていくのだがそれがアップとなって目も覚めるだろう。移動には事務局が用意してくれたサンダルを履いていく。本当に皆生大会は至れり尽くせり親切だ。早めに入水チェックして、少し泳ぐ、水温は低めだが泳ぎ出せば快適だろう。700名以上が一斉スタートなのでバトルは必至。右よりであまり後ろに行かずにスタートする。これがとてもよいポジションで全くバトル無し。距離的には少し不利だが、バトルの中であえぐことを考えたらこれで充分だった。最初のコーナーを左折すると、今まで経験したことのない大きなうねりが始まった。途中激しく降る雨が顔に当たるのも感じる。必死に泳いではいるのだが前に進む感じがしない。中間点を上がったら既に30分経過していた。その時、横にチーム員のKさんがいたので、これ幸いと後について泳ぐ。途中足を触ったりしてちょっかいを出して楽しんでもみた。(本人は気付いてなかったのでうっとおしいやつが近くにいると思っていたはず、ごめんなさい)、折り返したらきっと追い波で帰りは楽だろうと思っていたがあまり進む感じがしない。最後のコーナーを曲がると残り300mだが横からの大うねりで泳ぎづらく、ゴールも見え隠れして確認できない。真っ直ぐ泳ぐだけでも大変で本当にしんどいスイムだった。

スイムから上がると、激しく降っていた雨も上がっていた。酷暑が予想されたバイクも快適スタートとなる。しかし、大山以降の坂、坂、坂のコース自体は変わらない。ペースを間違えると後々大変なのは承知しているはずなのに、近くにKさんがいたためついついオーバーペースになる。大山の登りもいつもなら追い越すことなど無いのだが、ガンガンいける、さすがに近くに知人がいると違うなぁ。このまま最後までいけるかもしれない。ところが大山を登り切ったあたりから右足太股に違和感が…、以降はだましだましの走りになってしまう。結局はいつもと同じ、やっぱりマイペースが一番と反省しながらのバイクゴールとなった。

バイクでのオーバーペースでランに向けてのトランジッションの最中に足がつってしまう。あぁぁ、これから42qも走るのに…、気持ちは真っ暗。もうやめようよと、頭の中はもう一人の自分が騒ぎ出す。うぅ、ここまで来たら歩いてでもいこう。何とかストレッチをしてスタート。応援してくれる仲間には明るく手を振りながらも、足はぴくぴく、気持ちはげっそり。と、応援の声に一緒に出ているはずのチーム員の声がするではないの。聞けばバイク落車でリタイヤ、痛々しい包帯姿で、つい立ち止まってしばし心配。落車に比べたら、足攣ったのなんてしれてるはなぁ、よーしがんばろう。気持ちを取り直して走り出すと、またまた聞いてはいけない一緒に参加しているはずの選手の声がする。スイムのうねりでリタイヤしたとのこと、うーん、このまま足が攣りだしたらリタイヤしてしまいそうな気になってしまう。

とにかく、折り返しまでいこう。いつもスタートしたらそう思い、だましだまし走っていると結構行けるもんだ。幸いなことに天候も酷暑ということもなく、体力的には何とかなりそうだ。5qを過ぎると早々と小原選手が帰ってきた。速い、速すぎる。すれ違う前にサングラスを落として、小原さんが逆走しているが余裕の表情だ。毎年彼がくれる年賀状には彼の勇姿と子供達の写真、私も気持ちは同じだがあまりにも差が大きい。私はまだこれから37q走らなければならないのだ、とほほ。

弓ヶ浜を過ぎて空港に向かっていると、ようやくチーム員のSさんとすれ違う。皆さんフルタイムで働いているのにホントによく頑張ってます。折り返すと追い風で楽になるよと教えてくれたので、何故か元気が出てきた。程なくKさんとすれ違い、ようやく折り返しにたどり着いた。ここにくればゆっくり休むつもりだったが、楽になるという言葉を思い出し補給を済ますとすぐに、ボランティアの皆さんにお礼を言って折り返しをあとにする。ところが私には追い風の恩恵は全く感じられない。えぇい、あとは楽しんで走るだけだ。チームのみんなとすれ違う楽しみと、各エイドで今日一日のお礼を言うことを忘れないようにしながら、ひたすらゴールを目指す。

家内は昨年、ランでコースミスして5q近く余分に走ったためにかなりタイムロスし、なかなかすれ違わず心配したのだが、今回も同じようなところですれ違うことになった。実は練習不足もあるが、風邪気味で体調が優れず思うように走れなかったようだ。思いきってリタイヤすればよかったのに結局は最後まで走りきった。我妻ながらほんまにようやるなぁと感心してしまいます。

私も帰路はどんどんペースダウン。歩いているのと変わらないスピードながらも何とかフィニッシャーズストリートにもどってきた。娘が出迎えてくれたので2人でゴール。息子は疲れて寝ていたらしい。ゴール後すぐに片づけて家内の様子を見に行ってみる。残り6q地点の暗闇の中、ぽつりぽつりとやってくる選手の中に家内はいた。見た目は元気そうだが、走っているとは言えない。時間的には何とか間に合いそうだ。本来はいけないことだが少し後からついていくことにする。残り1qで先回りして、子供達と合流し、ようやくかえってきた家内と4人でゴールすることができた。タイムはどうあれ、こうして家族でゴールすることが我が家の基本。よかった、よかった。
ゴール後、家内は医療班の方に大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

今年も私は目標タイムクリアができた。昨年もそうだったが天候が幸いしたのは事実です。皆生の暑さが戻ってきたら今の練習量ではこのタイムで走れない。来年も走れるだろうか、来年こそはもっと練習できるだろうか、来年は暑いだろうか。今からそんな心配してもしかたないが、来年は25回記念大会だから、またこの皆生のスタート地点に立っていたい。そして完走目指して走り出したい。


 私  :11時間52分47秒/441位
 家内 :14時間14分12秒/632位

今年も大変お世話になりました。
皆生大会関係者の皆様、地元の皆様本当にありがとうございました。


 皆生大会の公式ホームページ