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no.015 ★★★全日本トライアスロン宮古島大会完走記  2003.4.20 by M.N

 今年も、この島にやってきた。NM家は毎年この島を訪れている。なんともいえない、高揚した気分はこの島の持つ独特の雰囲気の為か?レースに出場するというよりも、リーゾトに骨休みに来た気持ちでわくわくする。6度目となる来島は2年ぶりのレース復帰であり、選手として久々に参加する。結婚してから5kgの体重増や仕事量の増加、マンネリな練習としばらく自転車を見るのもいやだった。しかし家族に同じことをしている人がいるというのはいいことで、半年くらい前から、そろそろやってみようかな?という気持ちにさせてくれた。まずは減量。自分でも体重が軽くなるのはこんなにも身軽になるのかと感激してしまった。
 レースは2日後、到着した当日は選手登録とカーボパーティで幕を開ける。このレースで唯一嫌いなところは、カーボパーティである。食べもしないものまで皆が争うように取りこみ、子供ががまんしているのにもかかわらず、おっさん達は来賓の挨拶も聞かずに食べている。このような姿を見るに耐えないので、今年のパーティは久し振りに会う人に挨拶してそこそこに退場。ホテルでの夕食にしてみた。昼間のざわめきとはうってかわり、前浜ビーチの静かなさざなみの音が聞こえていた。
その前浜ビーチであるが、前日試泳に行くと、去年と様子が全く変わっている。砂浜が半分になってしまったのだ。こんなに浜が狭いのにはびっくり。地球温暖化で海水が増えたのか?また荒波に白砂がえぐられ、年々砂が流れていくと聞く。しかもスタートラインの幅が以前の1/3以下。これでは混雑は避けられないだろうと思った。私はレース前泳ぐ意外は何もしない。おいしい物を食べて、昼寝もたっぷりする。かといって夜もたっぷり寝るのだが、主人に4時には起床と決められているので普通に寝ても足りないのである。
 レース当日、いつものごとく目覚ましと主人の声で起こされる。空を見て今日は暑くなると確信した。真っ赤な太陽が水平線から昇ろうとしていたから。今回のレースの目標は食べる事。今までレース中ほとんど食べなかったが、今年は食べる練習を積んできた。練習せずとも食べられる人はいいが、私の場合、練習でやったことしかレースでできないのである。とにかく動きながら飲んだり、食べたりは難しい。見かねた主人がバイクで両手を使わずに飲めるボトルをつけてくれた。今回は補給食を満載し、レースに臨んだ。
 スイムスタートも迫ってきた。昨年と違うスタートラインでどうするのかなと思っていると、エリートと一般を分けてスタートさせるようだ。主人はスイムを得意とするのでエリートの後方にいる。私もそこでボーとしていると周りはほとんど人がいない。後方に一般のスイマーが、最後尾が見えないぐらい列を作っていた。今更あの中に戻れないほど一般の列は密集しており先頭はやる気満々で前を見つめている。「怖い」と思ったが号砲が鳴ってしまった。主人は私をおいて海に飛び込み、後ろの一般の早い人達が走ってくる。「エーイ」ここで止まると怪我をしそうな気がしたのでそのまま海に飛び込んだ。夢中で泳ぎ気付いたら陸にあがり、バイクトランジッションへと移っていた。ここでも急げないのが私で、トイレに行きお菓子を食べてバイクにまたがった。
 次なるバイクはなんと順調に走る、過去1000人近くに抜かされたこともあるが、今回は前についていける。下り坂で一列に並んだバイクについていく自分を見てこのレースの中で一番感激した。そのくらい普段は遅いバイクなのである。いい気持ちで走っていると平良市内を抜ける上り坂の段差で補給食を全部ぶちまけてしまった。ここであきらめる?そりゃ拾いますよ。まだ20kぐらいですからね。後続が切れたところで、全部回収。警備の人や見物のおっちゃん達みんなで拾ってくれました。「ガンバレヨー」の応援を背に再出発。気温がぐんぐん上昇し、今年の春は寒かったため半袖ジャージを着る事も無く宮古入りしたので、皮膚がじりじりと痛くなってくる。見ると女性は半数が、長袖長ズボン。見ているほうも暑くなるくらいみんな顔を真っ赤にがんばっている。その暑さのせいもあり、東平安岬ではコーラや冷たいドリンクは既に完売。ここからが辛かった。再び平良市内まで、エイドがないのである。持っていたドリンクは飲み尽くし、体を冷やす水も無い。平良市内のエイドでは群がる鳥のように皆が水を欲しがっていたが、今度はボトルがないのでドリンクを入れられないとのこと。バイクを降りて自分でアクエリアス缶をもらってボトルに入れる。冷たい水をかぶると生き返った気持ちがした。再び池間を目指すころにはポロポロと私に抜かされる人がでてくる程、皆暑さにやられていた。私はなぜか順調にこなし、食べ物で残ったのは暑さで喉を通らなかったおにぎりだけ。不足分はバナナ3本で補った。
 続くランはさすがに暑さが身にしみた。日陰を選んで走ろうと思うも日陰が見当たらない。周りもぐったりしている様子だ。ランの練習量に不安はあったが、行ける所までは行こう。途中、K月君、T瀬さんの奥様他子供達の大応援団が応援してくれていた。「がんばるでー」とその時は元気に通りすぎた。その後、真っ赤な顔で辛そうなK月君とすれ違うが、いつもなら12、3k地点ですれ違うはずの主人がなかなかやってこない??すると真っ青な主人がやってきた。二人とも無言…。この二人はどないなってんねん。と思いながら、折り返す。折返し手前の坂が辛くて歩いたが、ここで休憩と思えば気もあせらず、いつもより日が高いので今回は速いような気がした。そうこうするとTさんに追いつく、Tさんは「あかん」と一言。一緒に行きますか?と声をかけたが先に行けというので追い越し、次に同じスポーツクラブで練習している人にも追いつく。みんなどないなってんの、と思いながら残り7k迄来た。ここにきて長年患っている腸頚靭帯炎の兆候が見え脛の横が痛んできた。あと7kなのになあ、と少し弱虫になったが、いつもなら暗い道のりだが今回は周りが明るいことが希望となって、最後のつらい上りをなんとか足を引きずりながら越え、光り輝く競技場に飛び込んだ。
 ところが、いつもなら入り口あたりにいる主人が見えない。まあいい。かねてから民族衣装を来たかわいい子供たちと一緒にゴール写真をとりたかったので、一緒に走ってもらいゴールをした。
ロングを完走したこの時に感じた満足感は皆さんよーくわかると思います。
 今回学んだこと:補給食は必要。体重の減量も必要。
           胃薬必携(トローチタイプ)ついでにリポDも
 今回のレース結果:12時間を切りました

ロングを完走することは、普通に練習していれば、特別に量を多くしなくても可能です。ただし、精神力はかなり必要です。そのためにはレース中周りを巻き込むこと。多くの人としゃべって、笑います。のんびり行きましょう。皆さんも是非この満足感を味わってみてはいかがですか?

             宮古島大会の公式ホームページ