no.013 ★★★佐渡トライアスロン(A)完走記 2002.9.1 by COM
大阪から飛行機で1時間半。日本海に浮かぶ佐渡島にやってきた。トライアスロンを始めてから3シーズン目、当初の目標であったロングにでるために。乗り物酔い(私は非常に乗り物に弱いんです。)とレースへの緊張とがごちゃ混ぜになり、自分の体調が良いのか悪いのかよくわからない状態だった。それにしても暑い。9月の佐渡とは思えないほどの突き刺すような日差しと、蒸し暑さであった。
説明会会場はすでに多くの参加者で混み合っていた。Aタイプ・Bタイプあわせて1200名程が来るのだから当然か。そして、会場前では多くのショップが出店しており、会場の雰囲気を盛り上げていた。いつものことではあるが、周りにいる参加者がたくましく見える。こんな人達と一緒のレースに出るのか?俺は大丈夫かな?明日のレースが待ち遠しい反面、心配は募るばかりであった。説明会の後、会場出口でマーベリックさんに会うことができた。トライアスロンの先輩と話をするうちに緊張がほぐれていくような気がした。
翌朝3:30起床。まだ、真っ暗である。食欲はなかったが、おにぎり1個を無理やり口に押し込み、最終登録の会場へと向かった。バイクをセットし、バイク・ランでの荷物を何度も確認していよいよスイムチェックである。このレースでは最終登録が5:00、レース開始が6:00であり、あまり時間がない。トイレに行ったりしているうちに、あっという間に入水時間になった。スイムは最も得意な種目であるので、いい場所を確保しなければ。最前列まで進みスタートの合図を待った。雲ひとつない青い空、まったくうねりのない海を見つめながら、一気に集中力を高めた。
トップグループがすごいスピードで飛び出して行った後、第2グループ?と思われる場所で泳ぎ始めた。バトルは全くなく泳ぎやすい。まだまだ先は長い、なるべく大きなストロークで、ヘッドアップを少なくして、前半は同じペースの人と2人で並んで泳いでいた。まわりに人が少なかったため、非常に穏やかである。レースであることを忘れてしまうかのような気分で泳いでいた。少しペースが遅い気もしたが、先はまだ長いんだし無理せず行こうと考え、そのペースを維持していった。残り1200mぐらいで後ろから来た集団に巻き込まれ、少し泳ぎにくくなったが、空いているスペースに移動して泳ぎ続けた。最後に少しだけペースアップしてスイムを終了した。時計を見ると1時間3分。ほぼ予定通りである。
スイムから上がると、周りの選手はさっさとバイクに乗り換えトランジットを後にしていった。まだ先は長いと自分に言い聞かせながら、ゆっくりと着替えバイクパートへと向かった。私の得意パートはスイムであるが、好きなパートはバイクである。今回の佐渡島一周は前々から楽しみにしていたコースなので、自然とペースも上がっていった。エイドステーションでボトルを貰うのも初めてだったが(これまで補給したことはなかった)、サドル後部に付けたボトルゲージを使うのも初めてだった。エイドで貰ったボトルを入れようと思ったがなかなか入らない。あまりにもたもたしていたので、“もっと後!もっと右!そこ!”と後ろを走っていた人が教えてくれた。助かりました。風光明媚な眺めを楽しみながらバイクに乗っていると、あっという間に5、6人に抜かれてしまった。さすがにペースが遅すぎるようだったので、次に後ろから来たバイクについて行くことにした。ところが、このバイクが速いこと速いこと。他のバイクにほとんど抜かれることなく、抜くばっかり。60kmほど走ったところで、スピードが出るのは気持ちいいけどこんなんで最後までもつんかな?とだんだん心配になってきた。なんとか80kmぐらいまでは付いて行ったが、その後は上り坂でだんだん付いていけなくなり、膝も痛み出した。この時、教えてもらった順位は21位。まわりに引っ張られた完全なオーバーペースである。彼らについていくことを諦め、自分のペースで走り出した。こうなると後は膝をだましながらバイクゴールを目指すだけである。後ろからは7、8人の集団がいくつもいくつも抜いていった。その度ごとについていこうとしたが、結局脱落した。100km地点を越えるころには6時間での完走をあきらめ、ランに向けて体力の温存を計った。地平線の先まで雲ひとつない晴天、照り付ける日差しの中、一人もくもくとペダルをこいだ。頑張っても28km/h程度だった。エイドで貰う冷たい水、おにぎりで補給をしっかりと行い、何とか6時間10分でバイク終了。
まず、バイクを立て掛けトイレに駆け込んだ。止まるのが面倒で 120km地点から我慢していたのだ。ゆっくりと用を足し、ランシャツに着替えた後、15分ほど休憩した。攣りかけていた足をしっかりほぐし、ゆっくりと走り始めた。この時ランの目標は5時間をきることであった。午後1時半、一番暑い時間帯であったが、沿道の人がかけてくれる水で生き返った。しかし、気持ちよく走れたのは5kmだけだった。膝が痛みストレッチをしないと走れなくなった。ランの目標は歩かないことに変わった。10kmを過ぎるころには、膝痛がストレッチでは回復しなくなり、歩いてしまった。もう、目標は完走しかない。走っては歩き、歩いては走るの繰り返し。頭はクールだが、体が言うことを利かない。だんだん暗くなってきたが、沿道、ボランティアの方々は最後まで一生懸命応援してくれていた。頑張れない自分がもどかしい。商店街に入り残り1km。たくさんの地元の方が応援してくれたが、笑顔で答える余裕が全くなくなっていた。悪いと思いながらも走るので精一杯だった。競技場に入り、家内と2人で感動のゴールを目指す。が、家内の走るのが速い。おっおい、ちょっと待ってくれ!みんなの声援に励まされながら、午後8時フィニッシュ。
嬉しいのか、情けないのか、よくわからないゴールだった。長〜い1日、とりわけ長いランだった(ラン6時間30分)。翌日、リベンジを胸に誓い佐渡島を後にした。
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